悪質なブリーダーに注意しよう
ブリーダーの主な仕事は、血統種の犬や猫などの繁殖をてがけ、品種改良をしたり、普段の世話をしっかりと行うことです。
ブリーダーの中には、この仕事に誠心誠意あたって動物たちを世の中に送り出している人がいます。
一方悪質なブリーダーも存在します。悪質ブリーダーの実態についてお話します。
目次
悪質ブリーダーのやり方
悪質ブリーダーとは簡単に言えば、ペットの命を尊重せず、お金儲けに走った繁殖作業をするブリーダーのことです。例えば犬のブリーダーの場合、通常は1,2頭の種類に特化して繁殖を行います。
それは犬種によって特徴が異なるからであり、あまりたくさんの種類を手掛けていては業務が雑になるからです。しかし悪質なブリーダーはそんな事はお構いなしで、人気があれば何種類でも扱います。
そういうブリーダーは当然世話もまともに行いません。狭い飼育スペースに犬たちをとじこめたり、餌やりも怠ります。衛生的な飼育環境など意識せず、糞尿処理もままなりません。
繁殖に使えなくなれば、用済みとして放置したりします。保健所に持っていく業者も存在しました。このように悪質ブリーダー動物への愛護精神など持ち合わせてはいません。
悪質なブリーダーからは動物を飼わない
悪質なブリーダーから動物を引き取ってしまうと、後でどんなトラブルが発生するか分かりません。情緒が不安定だったり、病気を持っていたりと、飼い主にとっても動物にとっても不幸な状態でいる可能性があります。
そのため、購入を決める前にブリーダーのもとで直接飼育環境や家族を観察する必要があります。動物愛護法が改正されて、現物確認や対面説明が義務づけられているので、ブリーダーに、どんな飼育環境か、親犬はどんな感じかなどを見せてもらうようにしましょう。
もしそれを、母体への負担軽減以外の理由で拒否したり、ぞんざいな話し方をするようであれば悪質ブリーダーである可能性があります。またそういうブリーダーは引き取り後のフォローなど考えていないので、事前に保証などについて確認することも大事です。
悪質ブリーダーと法律
日本の動物愛護法も少しずつ改善してきてはいます。改正された法律では、上記のように現物確認や対面説明が義務付けられたり、出生後からの引き渡しまでの期間が定められたり、終世飼養の確保が決められたりしました。
しかし、まだまだ改正すべき内容はたくさんあります。ブリーダーも飼い主も、そしてなによりも動物たちも爽やかな気持ちになれるように、行政面での取り組みがさらに求められています。
まとめ
悪質ブリーダーは、動物たちを命のない物のように扱う事があります。残念なことに、動物たちは不衛生な環境で負担を強いられた生活をしていたり、晩年には放置されたり殺処分されたりしてきました。
こうした悲劇が繰り返されないためにも、悪質ブリーダーの取り締まりが望まれます。